● 試食にあたって この cardmon は PAO package に付属している perl-Tk版 xpccard を motif 互換ライ ブラリ lesstif-0.81 で書き換えたものです。 操作ボタンが左に寄っている等、見た目は違っていますが、基本機能はそのまま踏襲し ています。もちろん PAO 版 xpccard で使っているカード別名定義もそのまま有効です。 一番の違いは PAO 版のようにパワーボタンを独立して持たせずに、スロット番号のラベ ルと兼用していることでしょう。また、電源 ON/OFF の時のラベル表示なども少し変っ ています。 ●コンパイル方法 いたって単純で、 make とするだけで済むと思います。この時に、前もって lesstif-0.81 をインストールして おかないとエラーがでますので注意してください。もし、それでも不都合があったなら ば適宜 Makefile を書き換えてください。あとは root になって make install とするだけです。インストールされる場所は Makefile の BINDIR で指定されたとこ ろで、修正していなければ /usr/X11R6/bin に置かれます。 ●各部品機能について 1つのスロット情報は次のような構成になっています。 +---+-----+-----------------------------+ |(1)| (2) | (3) | +---+-----+-----------------------------+ (1) Slot Label & Power Button カードがスロットに入っている時にだけ電源 ON/OFF の操作が可能になります。 スロットが空ならば非活性状態になっており、操作できません。 (2) Driver Button PAO 版オリジナル同様に押しても何も起きませんが、Power Button の操作に伴い 表示が変化します。 Power OFF 操作で非活性状態になり、背景が Cyan になります。 Power ON で背景が Magenta になりますが、ドライバ名表示は非活性状態のまま です。少し待ちドライバが要求に応えられるようになった時に活性化されます。 (くどいですが、押しても何も起こりません。文字がそうなるだけです) (3) Label カードの種別を表示する部分で、空ならば "Empty" と表示されています。 電源の ON/OFF では背景色が変わるだけで、挿入されているカード名はつねに表 示されています。ここに表示されるものは PAO 版同様に別名定義が評価された後 のものになります。なお、ソースを少し変えれば Power OFF 時に "Hibernating" と表示させることもできます。好みでどうぞ。 ●作業環境 このプログラムは Toshiba Portege-650CT FreeBSD 2.2.5 + PAO-971211 を使い「コタツ猫モード」で開発とテストを行いました。 1998/02/15 木村孝道