$FreeBSD: src/sys/boot/pc98/boot2/README.serial.98,v 1.2 2000/05/01 20:26:24 peter Exp $ README.srieal.98 シリアルコンソールについて 加藤丈典 (kato@eclogite.eps.nagoya-u.ac.jp) KATO Takenori FreeBSD(98)のコンソールとして、内蔵RS-232Cポートに接続されたダム端末を 使用することができます。これにより、FreeBSD(98)をサーバとして使用する 時に、キーボードやモニタを接続しなくてもかまわなくなります。 シリアルコンソールを使用する際は、このドキュメントおよび、IBM-PC用のカー ネルソースに含まれる、/usr/src/sys/i386/boot/biosboot/READEME.serialを 良く読んで下さい。 FreeBSD(98)でシリアルコンソールを使用する際は、以下の手順を実行して下 さい。 1: ブートコードのコンパイルオプション PC-9801シリーズの場合,キーボードが接続されていない状態と旧型 キーボードが接続されている状態とを区別する方法がありません.も し,旧型キーボードを使用していて PROBE_KEYBOARD が有効になっていると,キーボードが認識されずにシリアルコンソー ルが使用されます.また, FORCE_COMCONSOLE が有効になっていると,キーボードの接続状態に関わらずシリアルコ ンソールを使用するようになります. 2: キーボードを切り離す キーボードを接続せずに、本体を起動させた場合、システム領域のキー ボードタイプが、旧式キーボード(CAPSが機械式のキーボード)と同じ になります。FreeBSD(98)のブートコードは、これを検出して自動的 にシリアルコンソールモードに移ります。 3: 端末を接続する 内蔵RS-232Cコネクタにダム端末を接続して下さい。ダム端末が無い 場合は、適当なパソコンで通信ソフトウェアを実行させたものや、通 信機能つきのワープロなどを使用して下さい。 FreeBSD(98)のブートコードでは、RS-232Cポートを9600ボー、8ビッ ト、パリティ無しに設定されています。 4: 本体を起動する ブートブロックは、起動時にキーボードの接続を検査します。もし、 キーボードが接続されていなければ、端末に以下のメッセージが表示 されます。 No keyboard found. >> FreeBSD BOOT @0x90000 640/25600 k of memory Use hd(1,a)/kernel to boot sd0 when wd0 is also installed. Usage: [[[fd(0,a)]/kernel][-Dabcdhrsv]] Use ? for file list or press Enter for defaults Boot: これは、普段見ているメッセージとほとんど変わりませんが、はじめ に、`No keyboard found'と表示されています。ここで、ダム端末か ら、コンソール上で起動している時と同じようにカーネルを立ち上げ ることができます。起動後のメッセージはダム端末に表示されます。 もし、シリアルコンソールから通常のコンソールに切替えるには、 `-h'オプションをつけて起動して下さい。